初めて、公園や児童館など公の施設を訪れ、子供を、他の子供たちと一緒に遊ばせてみることを、「公園デビュー」といいます。ここで問題になることは、子供同士の関係だけではなく、むしろ、親同士が、上手に付き合っていけるかどうかということでもあります。以前から、そこで遊んでいる親子のグループには、なんとなく閉鎖的な雰囲気を感じてしまうものです。そして、新しく来た親子は、なかなかそのグループに入れず、悩んでいることも多いようです。

しかし、絶対に公園に連れて行かなければと、公園だけにこだわる必要は全くないのです。最近では、ファミリーサポートということで、子育てを支援する組織が、たくさん存在しています。こういったものを、保育園で開いているところもあります。そのようなところで、まず、他のお母さんたちと仲良くなってから、一緒に公園や施設などに遊びに行くというのもいい方法だと思います。

公園で起こるトラブルというのは、つまり、ほとんどが人間関係のトラブルです。例えば、子供が友達と遊んでいるとき、仲間に入る手段として、ちょっかいを出す子もいます。しかし、そうされた子供たちは、不快に感じて、「ダメ!」と拒否することがあります。
そのようなことから、トラブルが発生してしまうわけです。

そんなときは、お母さんが、「仲間に入れてあげようね」と、優しく言葉をかけてあげましょう。最初は、子供たちは、「嫌だ」と言うかもしれません。しかし、何度も、「入れて」と言っているうちに、仲間に入っていけるようになるものです。なぜなら、子供というのは、本当に嫌だと思っているわけではないからです。

つまり、お母さんが、子供に少しだけ言葉をかけてあげるということが大事なのです。そのとき、お母さんは、子供の目線で話をすることが大切です。お母さんが、まず、広い心を持てることが、子供同士の関係にもつながっていくのです。

子供が、些細なことでかんしゃくを起こしたりすることに、困ってしまっているお母さんは、多いと思います。しかし、実は、かんしゃくを起こしやすい時期というのは、自立欲求が始まる時期でもあります。そして、この時期は、立派なお兄さんやお姉さんになりたいという気持ちが、湧いてきていることを意味しています。しかし、それとは逆の気持ちも、芽生えてきます。立派なお兄さんやお姉さんになる自信がない、ママといつも一緒の赤ちゃんのままでいたいという、甘えの気持ちです。この時期は、この二つの気持ちが混在している状態なのです。

子供は、この二つの気持ちに、揺れてしまう自分自身に、イライラして、それがかんしゃくの原因となっていることが多々あります。子供が抱えている苦しい気持ちを、ママに対して、うまく表現できるようになってくると、かんしゃくは、確実におさまっていくでしょう。そのため、かんしゃくを起こしたときには、子供が本当に訴えたいことを感じ取り、慰めてあげるようにしてください。子供は、苦しい気持ちを理解してもらえると、一時的に大暴れするかもしれませんが、そのうちに甘え泣きすることと思います。

また、赤ちゃんと接するように、添い寝して、優しい言葉をかけながら、ヨシヨシしてあげてください。このように、苦しい気持ちに対して、ママの方から慰めてあげることも、とても効果的です。このとき、「それをやってはいけないんだよ」と、注意する必要はありません。子供は、してはいけないことを知っていながらそれでもやっているという場合がほとんどだからです。気持ちが和らいできたら、自然に理性ある行動が、とれるようになるはずです。

虐待とは、子供にとって、肉体的・精神的に、深い傷を将来にわたって残す行為です。決して何もプラスになることはない叱り方です。「しつけだから」といって、行われることが多いのが虐待ですが、それは、親の感情を、一方的に子供にぶつけているだけの身勝手な行為です。子供の身体を傷つけるだけでなく、子供を無視したり、子育てを放棄するということも、虐待の一種です。子供の心に、一生傷を残してしまうことが、虐待の一番の問題なのです。

昔は、虐待が全くなかったわけではないと思います。しかし、現代は、虐待が、大変深刻な社会問題になっています。その原因は、少子化の時代で、長時間、母親と子どもが一緒にいることに関係しているようです。昔は、子供の数が多く、家事に時間がかかり、虐待する暇などなかったのかもしれません。

最近では、子供を虐待している母親自身が、自分で、虐待防止センター等へ助けを求めて電話をかけるというケースが、非常に増えているようです。このような場合は、母親が、ひとりで解決することは難しいので、精神科の病院や、保健所などに連絡をとる必要があります。そのまま放置すれば、この母親も、子供も、大きな傷を負う危険性があります。

親が虐待してしまう原因は、人によって様々ですが、最も深刻なのが、親自身が小さいときに、自分自身もまた親から虐待を受けて育ってきたということです。このようなケースが、非常に多いのが現実です。親自身が、虐待をトラウマとして抱えていることが、無意識のうちに自分の子への虐待にもつながってしまっているからです。

人間なら、誰でも、感情が高ぶってしまい、思いがけず、相手に強く当たってしまうということは、よくあることだと思います。そして、後から深く後悔した経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。ただし、それが、同じ子供に対して、習慣的に、何度も行われるようなら、それはもはや、見逃すことはできない、深刻な問題です。

自分で、やってはいけないと認識しているにもかかわらず、止められないという場合は、専門家や、施設などに助けを求める必要があります。自分自身と、大切な子供のために、決して放置してはいけまん。